三菱商事と双日、スリランカでガス事業 国営電力と大筋合意 JBICも金融支援

 三菱商事と双日がインド企業などと連携し、スリランカの初の液化天然ガス(LNG)輸入基地(貯蔵・再ガス化施設)建設・運営に向けて合弁会社を設立する方向で最終調整していることが8日、分かった。このLNGを燃料とするガス火力発電所建設でも、スリランカ国営電力会社のセイロン電力庁(CEB)と大筋で合意。インド企業と連携した南西アジアで初のインフラ事業で、日本貿易保険や国際協力銀行などが支援する。

 三菱商事と双日はLNG輸入基地建設に関し、インドLNG輸入大手ペトロネットLNG、スリランカ政府と共同で特別目的会社を設立。ペトロネットが47・5%、商社2社が37・5%、15%をスリランカ政府が出資する見込みだ。

 輸入基地はFSRUと呼ばれる船を使った浮体式で、コロンボ港南に2020年に建設。再ガス化能力は年産260万トン程度で総事業費は約3億ドル(約320億円)とみられ、事業化調査を開始する。

 大筋で合意したガス火力発電所は、スリランカ西海岸のケラワラピティアに建設。30万キロワット級のガス発電所となる予定で、港からはパイプラインでLNGを輸送するなど、輸入から運営までを一体的に手掛ける。

 アジアでは経済成長や環境対応でガス火力発電の燃料としてLNGの輸入拡大に踏み切る国が相次ぎ、大手商社などは供給から発電所運営まで一貫して手がける「ガス・ツー・パワー」に商機を見いだす。