積水会長「取締役会運営を反省」 経営陣対立、統治改善の姿勢強調

記者会見する積水ハウスの阿部俊則会長=8日、大阪市
記者会見する積水ハウスの阿部俊則会長=8日、大阪市【拡大】

 積水ハウスの阿部俊則会長は8日、大阪市で開いた決算記者会見で、和田勇前会長の辞任に至った経営陣対立に関し「取締役会の運営を含め反省すべきことはある」と述べ、企業統治改善に取り組む姿勢を強調した。

 和田氏辞任を含む首脳陣の人事交代の背景については「若返りを図るため」との従来の主張を繰り返した。会見に同席した稲垣士郎副会長は、1月の取締役会で和田氏の解任動議が提出された際に「(和田氏)本人の名誉を守るため、私が繰り返し(自発的な)辞任を勧めた」と内幕を明らかにした。

 積水ハウスは代表取締役の定年を70歳とする制度の導入などの改善策を発表。和田氏は辞任時に76歳だった。66歳の阿部氏は「代表取締役には権限が集中する。反省しながら(改革を)進めたい」と述べた。

 同社は昨年、土地取引に絡む詐欺被害で約55億円の特別損失を計上。経営責任をめぐり、1月の取締役会では当時社長だった阿部氏と和田氏の双方の解任動議が提出された末、和田氏の辞任や阿部氏の会長就任が決まった。稲垣氏は8日の会見で「阿部氏にも責任はあるが、社長解任には当たらないと判断した」と説明した。同時に発表した2018年1月期連結決算は最終利益が9.3%増の1332億円と過去最高を更新した。