ローランドは、世界初となる完全ワイヤレス型のギターアンプ「KATANA-AIR」を4月から販売する。ギターとスマートフォンやタブレットをそれぞれ同時に無線接続して演奏を楽しめ、電池駆動にも対応するのが特徴。初年度は国内外で2万台の販売を計画している。「お父さん方を中心に、近年は趣味としてギターを自宅で演奏したいという潜在的ニーズが高まっている」という。
ここで直面するのがスペースの問題だ。専用の部屋を確保するのは難しくリビングルームなどが“拠点”となるが、演奏にはギターとアンプ、ケーブル類の存在が不可欠。また、好きな曲に合わせて演奏する際にはオーディオ機器との接続が必要になるため、空間はこうした機器類であふれて、散らかりの温床になりかねない。
結果として「若い頃に弾いていた人が気軽に再開したいと思っていても、結構敷居が高い」(RJSカンパニーの高橋晃彦・営業推進部課長補佐)というのが現状だ。
今回のアンプはこうした悩みに対応した「ライフスタイル提案型商品」(同)。ギター専用に設計されたワイヤレス送信機をギターに装着すれば、ケーブルをつなぐことなく無線接続によって、即座に演奏することが可能だ。
1月に米ラスベガスで開催された家電見本市「CES 2018」に出展した際にもリビングルームを再現し、すっきりした空間を持続しながら演奏を行える点をアピール、大きな反響があった。販売価格は約4万3000円を予定している。