AIで外貨自動積み立て ネット専業・じぶん銀が新サービス (1/2ページ)

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 インターネット専業のじぶん銀行は12日、人工知能(AI)で外貨の値動きを予測して積み立てる新たなサービスを始めたと発表した。その月の最安値になる日を判定し、顧客の預金口座から指定の外貨を購入する。AIを活用した外貨の自動積み立ては国内銀行で初めてという。

 外貨や株式など複数の市場の値動きをAIがディープラーニング(深層学習)で蓄積・分析し最安値を導き出す。米ドルやユーロ、オーストラリアドルなど5種類の外貨が対象で、昨年12月以降のテストでは60%台後半の的中率があった。

 同行は「人間の外貨トレーダーなら的中率5割でプロとして一人前、6割を超えると相当な腕前といわれる中で、現状でもいい成績を出している。調整して、さらに的中率を上げたい」(担当者)と意気込む。

 導入の狙いは顧客の裾野拡大だ。外貨積み立ての経験がなく、いつ購入したらいいか分からないと二の足を踏む初心者でも、AIが的確に購入時期を判断すれば参入しやすいと見込む。

 利用者は同行に円と購入外貨の口座を作り、1回当たりいくら積み立てるか設定する。上限は1回1000万円だが、購入額は100円以上なら100円単位の設定ができ、「少額で気軽に始められる」のが売りだ。

金融業界ではAIやロボットに関心高まる