AI開発、人材不足が慢性化 経験者の取り合い加速…プロ育成への打開策は? (1/2ページ)

メイテックネクストの河辺真典社長
メイテックネクストの河辺真典社長【拡大】

 モノのインターネット(IoT)など先端分野での需要拡大に伴い、人工知能(AI)に詳しい人材に対する引き合いが、日本をはじめ世界各地で高まっている。しかし、専門家を育成するには時間を要するため、人材不足が慢性化しているのが現状。日本の大手製造業に技術者を派遣するメイテックのグループ会社で、エンジニアの転職支援を行うメイテックネクストの河辺真典社長にAI人材をめぐる動向などについて聞いた。

 経験者の取り合い

 --AI関連の人材が不足している理由は

 「企業はAIを搭載した商品開発に力を入れる一方で、AIが業務効率化の推進をはじめ、半導体や電子部品、自動車から金融に至るあらゆる産業の間で注目を集めているためだ。わずかな経験者を取り合っている。ベンチャー企業への引き合いも強いが、マンパワーが足りないので十分に対応しきれていない。結果として開発や経営のスピードが遅れてしまうケースもある」

 --どういった打開策が考えられるのか

 「AIは考え方の世界で、従来にはない言語といえる。深く学習するには大学での修学経験が必要となるが、現在の社会人で大学時代に学んでいた人はまだまだ少ない。就職してから勉強した人が圧倒的に多い。ただ、論理的な思考力があれば、あとから学習できるのがAIの世界。ソフトもパッケージ化され、時間が経過すればオープン化されるだろうし、もう少し汎用(はんよう)的になってくれば、特殊な言語を必要としない世界が間もなく訪れるはずだ」

 --AI関連の人材はSIベンダーに集中する傾向が強いようだが、流動化が進めばどういった効果が生まれるのか

 「もっと新しい製品が出てくるはずだ。例えば人手不足が深刻化する物流分野は、AIの導入が活発化すれば、よりシステムが進化して問題の改善につながるとみている。ただ、AI化が進まないと産業が遅れるというわけではない。コア技術は着実に進化を遂げているので、効率化されて、もっと世界が広がるという話だ」

帰属意識を明確に