【現場の風】小田急電鉄 17日デビューの新型ロマンスカー、広い眺望の展望席が魅力 (1/2ページ)


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 ■小田急電鉄運転車両部課長代理(車両担当)・岩崎哲也さん(35)

 --17日に箱根観光列車として就役する特急「ロマンスカー70000形GSE」の設計コンセプトは

 「展望席のあるロマンスカーLSE(7000形)は38年が経過し、代替車両として開発した。これまでにない眺望の展望席を作りホームドアに対応すること、400席を確保することがテーマだった」

 --眺望の点はどのような工夫をしたのか

 「先頭車両はロマンスカーVSE(50000形)より前面ガラスを30センチ高くし、車内の荷棚も無くして広い眺望と開放的な空間を作った。中間車両も側面の窓を30センチ高い1メートルに拡大、流れる景色を楽しめるようにした」

 --ホームドア対応で苦労した点は

 「ホームドアが設置されることで車体のドア位置が先に決まり、座席、デッキやトイレ、荷物置き場などの車内配置の自由度は低かった。車いすの方やベビーカー、大きな荷物を持った旅行客など、車内のバリアフリー対応も含めた快適性とのバランスを取るのが難しかった」

なぜ400席?