クレーンゲーム、「オンライン版」参入相次ぐ スマホで遠隔操作、景品配送 (1/2ページ)

「タイトーオンラインクレーン」のプレー画面(タイトー提供)
「タイトーオンラインクレーン」のプレー画面(タイトー提供)【拡大】

 ゲームセンターでおなじみの「UFOキャッチャー」などアームで景品をつかみ取るクレーンゲームに、スマートフォンやパソコンを使って遠隔地の実物のゲーム機を操作する“オンライン版”で参入する企業が相次いでいる。背景にはゲームセンターの減少や隙間時間でも楽しめる手軽さがありそうだ。

 セガ エンタテインメントが昨年12月からサービスを開始した「セガキャッチャーオンライン」はアプリを通して全国どこでも24時間遊ぶことができる。

 利用者はゲーム機に設置されたカメラから送られてくる映像を、スマホでリアルタイムで見ながら画面のタテ・ヨコボタンを押してクレーンを動かしアームで景品をつかむ。景品を開口部に落とすことができれば、従業員が景品を回収、利用者宅に配送する。利用は専用ポイントを購入する必要があり、1回100円程度から。景品の配送は週1回まで無料だ。

 同社はゲームセンターとは別に、オンライン用ゲーム機を50台(1台2枠)、広島市内の施設に設置。景品の補充や回収のため常時5、6人の従業員が3交代制で働く。同社関係者によると、オンライン版は「駅前のゲームセンター1店舗分くらいの売り上げがある」うえ、古いゲーム機を再利用できるメリットもあるという。

 オンラインクレーンゲームは2012年ごろから、実店舗を持たないネッチ(東京都豊島区)などがサービスを始めた。ネッチによると、登録者は110万人で、午後9時~午前2時ごろが最も活況という。

オンライン版は営業時間の制限受けず