シェアハウス企画・販売を手掛けるゴールデンゲイン(東京都港区、日向司社長)の問い合わせが増えている。取材を進めると3月1日までに、これまで本社だった港区内の高層ビルから退去していた。旧本社だった事務所のドアには移転告知と連絡先の携帯電話を記した紙がガムテープで張られている。(東京商工リサーチ特別レポート)
◆「転居先を探している」と言うが…
3月8日、ゴールデンゲインの日向社長は東京商工リサーチ(TSR)の取材に応じ、「(本社)事務所は引き払ったが事業は継続している。現在、転居先を探している最中で営業はこれまで通り続ける」とコメントした。
ゴールデンゲインは、シェアハウスの用地販売のほか、自社で足立区や葛飾区、板橋区、練馬区など都内を中心に「ゴールデンゲイン」シリーズのシェアハウス事業を展開している。
土地の仕入から建築(外注)、販売、そして管理・運営までをグループで一貫して手掛け、サブリース方式で投資家に販売。シェアハウスへの注目の高まりに伴って取扱い物件は増え、設立2期目の2016年10月期の売上高は43億1100万円に急成長していた。
その後も同社ホームページによると、17年7月から12月にかけて都内に月間約10物件のシェアハウスのオープン実績が確認された。