【現場の風】ミラーレスが牽引、カメラ事業好調の富士フイルム 「記憶色」の再現で勝負 (1/2ページ)

富士フイルム光学・電子映像事業部の飯田年久事業部長=1日、横浜市
富士フイルム光学・電子映像事業部の飯田年久事業部長=1日、横浜市【拡大】

 □富士フイルム光学・電子映像事業部事業部長 飯田年久さん(50)

 --ミラーレスカメラの人気が高まってきた

 「当社のミラーレスは2012年発売の『X-Pro1』が最初で、もう6年だ。当初からミラーレスは一眼レフを超える性能が出せると考えていた。ミラーがないことによるメリットは大きい。小型軽量に加え、ミラーがない分振動がなく画質が上がり、連写性能も高い」

 --ミラーレスに課題はなかったのか

 「従来、スポーツ写真などの動きものは一眼レフでしか撮れなかったが、プロセッサーの処理速度の向上で今はミラーレスでも撮れる。交換用レンズも当初は3本だったが26本になった。全ての焦点距離、明るいレンズから小型までラインアップが完成し、この6年で課題を完全に解決。満を持して『X-H1』を新発売した」

 --カメラ事業は好調だ

 「2017年4~12月期の売上高は中判ミラーレス『GFX』の好調も寄与し、前年比で4割増だ。小型軽量でありながら性能は一眼レフ以上というミラーレスが認められてきたといえるだろう。レンズの販売も好調で、今後も拡充していく」

「あと2年で市場はひっくり返る」