訪日客向け、各地で振興策 「夜の観光」充実で稼げ (2/2ページ)

クラブ「ピカデリー」の外国人向けのショーで和太鼓を披露する女性=2日、大阪・梅田
クラブ「ピカデリー」の外国人向けのショーで和太鼓を披露する女性=2日、大阪・梅田【拡大】

  • 「アフター・ザ・シアター懇談会」でアイデアを話し合う篠原ともえさん(右端)ら=2月、東京都豊島区

 自治体が率先

 金曜日夜、大阪・梅田のクラブ「ピカデリー」には和太鼓やエレキ三味線の演奏が響き、忍者姿のダンサーらが踊るショーに外国人客が盛り上がっていた。大阪府は「夜の観光コンテンツを充実させよう」と17年度から「ナイトカルチャー発掘・創出事業補助金」を創設。初年度はこのショーなど7事業を選んだ。

 「大都市だけでなく、スキー場や温泉地でも夜に外出するきっかけをつくれば、飲食などの消費につながる」と観光庁の担当者。長野市で毎年2月、夜の善光寺を照らし出す「長野灯明まつり」に数十万人が訪れる例などを挙げ、全国の振興策を後押しする方針だ。

 交通面で地方に強み

 東京は渋谷や銀座などの繁華街が点在するのが強みの一方、終電後の交通手段が課題となる。米ニューヨークのような地下鉄の終夜運行は、「終電から始発までの間に線路や架線の点検をしており、簡単ではない」と都営地下鉄を運行する都の担当者は話す。

 福岡市では産学官民でつくる福岡地域戦略推進協議会(FDC)が中心となり、18年度から夜間経済の振興策を本格化させる。FDCの石丸修平事務局長(38)は言う。「街がコンパクトで天神や中洲の屋台、ホテルなどが中心部に集中し、交通面で困らないのは福岡の強み。外国人客が何泊でも安心して遊べる仕組みをつくりたい」