トラック、バス 自動運転へ前進 いすゞと日野が共同技術開発

 いすゞ自動車と日野自動車は19日、トラックとバスの自動運転技術を共同で開発したと発表した。先頭のトラックが後続を牽引(けんいん)する「隊列走行」の実現に必要な基礎技術などで、早期に実用化を目指す。

 両社は、開発費の効率化などを目的に2016年5月に自動運転の共同開発に合意した。車両と別の車両を通信でつなぎ、先行車のアクセルやブレーキを後続に伝える技術や、信号機の点灯色を受信するシステムを開発した。

 バスが路面上の誘導線を車載カメラで認識し、自動でハンドル操作と減速をしてバス停に止まる技術も開発した。バス停の段差にも対応し、車いすやベビーカーの円滑な乗降を可能にするという。政府は22年までに高速道路でのトラックの隊列走行を実用化する考えで、今年1月にはいすゞや日野などトラックメーカー4社が参加し、新東名高速道路で実験した。