JR東日本社長に深沢祐二氏 冨田哲郎社長は会長に

記者会見を終え、JR東日本の新社長に決まった深沢祐二副社長(右)と握手を交わす冨田哲郎社長=20日午後、東京・代々木のJR東日本本社(酒巻俊介撮影)
記者会見を終え、JR東日本の新社長に決まった深沢祐二副社長(右)と握手を交わす冨田哲郎社長=20日午後、東京・代々木のJR東日本本社(酒巻俊介撮影)【拡大】

 JR東日本は20日、冨田哲郎社長(66)の後任に、インド高速鉄道を担当する深沢祐二副社長(63)が昇格する人事を発表した。冨田社長は代表権のない会長に就く。4月1日付。在任6年を迎えることから体制を刷新する。

 深沢氏は東京都内で開いた記者会見で、人口減少を念頭に「これからの30年は厳しい環境が待ち構えている」と指摘しつつ、「信頼の源である安全、安定輸送のレベルアップをベースに新しいチャレンジをしていきたい」と強調した。

 具体的には駅の開発にとどまらない街づくりや海外事業、ICカードのSuica(スイカ)の決済機能を生かしたサービスの拡大などに取り組む姿勢を示した。

 深沢氏は総合企画本部投資計画部長や取締役人事部長を歴任し、平成24年に副社長に就いた。

 冨田氏は同年の就任後、北陸新幹線の長野-金沢の延伸開業や東日本大震災で被災した東北地方の路線復旧に注力した。