ピーチ、パイロット自社育成 将来の需要増見据え「先手」

 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、2019年度をめどにパイロットの本格的な自社育成に踏み切る。国内LCCとしては初の取り組みといい、世界的な航空需要の拡大に伴うパイロット不足に対応するため、将来を見据えて先手を打った形だ。

 ピーチはこれまで、主に同業他社で経験を積んだ転職パイロットに加え、大学の航空学科などで操縦士の資格を取得済みの人材を採用し社内訓練してきた。今後は資格の未取得者の採用も並行して開始し、国内外の訓練機関とも連携して初歩の段階から育成する。

 今年夏ごろに第1期生の募集を始め、対象は国籍を問わず来春の大学卒業者を中心に検討する。募集人数や入社時期などは今後詰めるという。

 航空業界では低運賃のLCCの利用が世界的に拡大する一方、パイロット不足による運休リスクも高まっている。人材育成には長い年月が必要な上、パイロットの乗務時間は航空法などで厳しく定められているためだ。ピーチでも14年、パイロットの病欠などが重なり一時的な大量欠航を招いた過去がある。

 ピーチは現在、国際線と国内線を合わせ約30路線を運航し、今後も就航先を増やす計画だ。同社の担当者は「国内外で事業拡大を進める上で安定したパイロット育成は不可欠。充実した訓練プランを検討しており、多くの人材に応募してほしい」と話している。