香取慎吾インスタ人気が映す「転換」 インフルエンサー、SNS…崩れる広告業界の牙城 (1/3ページ)

香取慎吾氏(ブルームバーグ)
香取慎吾氏(ブルームバーグ)【拡大】

 アジアを中心に多くのファンに支持されている元SMAPメンバー、香取慎吾氏は、長年にわたりテレビ出演を通じて高い人気を維持してきた。そして昨年11月、ついに写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウントを作成することを決めた。

 香取氏の小さな一歩は、オールドメディアからニューメディアへの転換で他の先進国に大幅な後れを取っている日本の広告業界の大きな変化を象徴している。現在ソロのタレントで、ビールや自動車などさまざまなテレビ広告に出演してきた香取氏は、今やインスタグラムだけで約140万人のフォロワーを持つ。

 「30年近くテレビに育てられ、テレビが僕をつくってくれたと思っている」。香取氏はブルームバーグとのインタビューでそう語る。

 今回ソーシャルメディアへの投稿を始めるに当たって動画投稿サイト「ユーチューブ」などを見るようになり、SNSの面白さに目覚めたという。

 崩れるテレビの牙城

 世界規模ではデジタル広告がテレビ広告をしのいでいるものの、高齢化が進む日本では地上波のテレビ放送を見ている視聴者が多いことなどから、テレビ広告収入は安定してきた。だが今、その牙城が崩れつつある。

 インターネット広告事業を手掛け、アベマTVを保有するサイバーエージェントによれば、若者が徐々にテレビを見なくなることから、日本のデジタルビデオ広告市場は2023年までに2倍以上に膨らみ、3485億円に達する見通しだ。

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