三菱電機、FA機器の生産能力4割増 400億円投じ国内外に新工場

FA機器の事業戦略を説明する三菱電機の宮田芳和常務執行役=27日、東京都千代田区
FA機器の事業戦略を説明する三菱電機の宮田芳和常務執行役=27日、東京都千代田区【拡大】

 三菱電機は27日、工場自動化(FA)機器を生産する新工場を愛知県内で建設すると発表した。中国やインドでも新工場の建設を検討する。総額400億円を投じて、世界的に需要拡大が続くFA機器のグローバル生産能力を約4割引き上げる。

 同社はFA機器の新工場建設に向け、名古屋製作所旭工場(愛知県尾張旭市)の近郊を候補に用地取得の検討を進めている。これとは別に、名古屋市の工場敷地内の工場棟を建て替えて、生産性の高い最新鋭の工場に刷新する。いずれも2020~21年度の操業を予定する。

 一方、海外では、中国の大連市と江蘇省常熟市にあるFA機器の工場で新工場棟の建設などを検討中だ。インドでは新たに生産拠点を設立して本格的な生産に入ることを視野に入れている。FA機器は足元では、有機ELパネルや半導体製造装置の工場向けに需要が好調だ。今後も中国やアジアでの人件費高騰や人手不足を背景に、国内外の生産現場で旺盛な需要が続くとみられる。

 三菱電機はFA機器を収益の柱に据えており、16年度に6000億円規模だった同事業の売上高を25年度には9000億~1兆円規模に拡大したい考えだ。宮田芳和常務執行役は「M&A(企業の合併・買収)は織り込んでおらず、既存事業の成長だけで目標を達成できる」との見方を示した。