【地域資源を生かす】ベンチャー相次ぎ誕生、北海道十勝 地方創生の成功例として政府も注目 (1/3ページ)

タイニーハウスの前でグランピングを楽しむ家族=2017年10月、北海道陸別町
タイニーハウスの前でグランピングを楽しむ家族=2017年10月、北海道陸別町【拡大】

 ■「稼ぐ力」持つベンチャー続々

 開拓者精神が根付く北海道の中で民間の移民により地域発展に取り組んできた十勝で、ベンチャー企業が相次ぎ誕生している。高い生産力を持つ農畜産業や豊かな自然環境といった地域資源に着目。十勝の絶景と移動型宿泊施設を組み合わせたり、シェアビジネスの飛行機版で事業に挑んだりと「今までにない」アイデアで新事業創出に立ち向かう。キーワードは“掛け算”。起業精神あふれる十勝の若者に、斬新なビジネスモデルを創り上げた全国の革新的経営者が刺激を与える“知的混血”によって「稼ぐ力」を呼び起こしつつある。

 革新者と若者コラボ

 「トレーラーハウスと聞いていたのでびっくり。水洗トイレやシャワー、ロフトなどが付いているすてきすぎる家。快適空間に癒やされまくり」

 昨年6月に利用した男性はこんなコメントを残した。宿泊だけでなく、食事は地元産食材や調理器具などをそろえてくれるので、利用者は火にかけるだけでバーベキューやダッチオーブンでつくるアクアパッツァ、スープカレーなどを味わえる。至れり尽くせりのもてなしに「すげぇー」を連発したという。

 「タイニーハウス(小さな家)」を車で牽引(けんいん)しながら眺望が素晴らしい丘、星空がきれいな場所に移動して設置、キャンプというよりグランピングを手ぶらで楽しめる。

 こんなぜいたくを用意したのが2017年1月設立のKOYA.lab(北海道本別町)。創業者は地元で土木建築業を営む4代目の岡崎慶太氏。「北海道の田舎を満喫してもらいたいが地元にホテルはない。リゾートホテルは無理なので一風変わったホテルを建てることにした」

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