AI活用のVBアセント、11億円調達 日本で完全自動運転を急ぐ (1/2ページ)

 人工知能(AI)の活用で日本での完全自動運転の早期化を目指すベンチャー企業のアセントロボティクス(東京・渋谷)が3月、第三者割当増資により約11億円を調達した。人員増強などにより自動運転に必要な独自ソフトウエアの開発を急ぐ。

 引受先は投資ファンドのSBIインベストメントやJPモルガン・チェースの元アジア担当副会長、バート・ブロードマン氏ら。アセントは調達資金を活用して現在約30人の社員を年内に2倍以上に増やす計画で、ソフト実用化の目標を2020年に設定。その後の新規株式公開(IPO)も視野に入れている。

 日本を拠点とした自動運転技術の開発は厳しい法規制もあり海外より遅れている。アセントロボを起業した石崎雅之社長は、日本には「世界で一番多くトップティアのカスタマーがいる」と指摘。2つのAIの相互作用で学習能力を高める敵対的生成ネットワーク(GAN)技術を駆使し、自動車メーカー向けなどを想定したソフト開発を加速させたい考えを示した。

 自動運転技術の開発には、米ゼネラル・モーターズ(GM)や独アウディの自動車メーカーだけでなく、米グーグルから分社したウェイモや、ウーバー・テクノロジーズなど多彩な企業が参入。アセントは調達資金で、高級スポーツ用多目的車(SUV)にカメラやレーダーなどを装着し、公道で自動運転のテスト走行を始める計画だ。

「行動パターンを学習できれば現実社会でも通用」