春闘 中堅・中小の賃上げ 3年ぶり前年上回る

 中堅・中小の機械・金属メーカーなどが加盟するものづくり産業労働組合(JAM)は2日、傘下の1564労組による3月30日時点の賃上げ交渉状況をまとめた。回答があった660組合のうち380組合でベースアップ(ベア)を実施。全体の平均額は前年同期比32円増の1617円で、3年ぶりに前年を上回った。

 原材料価格高騰による仕入れ価格上昇が利益を圧迫する厳しい経営環境のなか、人材の定着を図るために賃上げを決断した中小企業が多かったようだ。特に従業員300人未満の企業でのベアが1660円と全体の平均額を上回り、賃上げ相場を牽引(けんいん)した。

 安河内賢弘会長は「一部で残業や休日出勤の増加で離職が増えている。人材流出を防ぐためにも、将来設計が可能な賃金水準にしていく必要がある」と語った。