各地で入社式、業界別に対照的な動き 物流は人手不足、大手行は採用抑制

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 今年の入社式では、人手不足で悩む会社と、構造改革を進めるため、採用を抑制する大手銀行などで対照的な動きとなっている。

 物流大手のヤマトホールディングスの新入社員は853人。山内雅喜社長は入社式の訓示で「働き方改革を中心にさまざまな対策」と強調したが、600人を目標にしていた高卒採用が約450人にとどまるなど苦戦した。コンビニ大手のローソンは韓国で採用活動を始め、外国人新入社員が29人と過去最大になった。

 一方、大手行のみずほフィナンシャルグループの新入社員は1866人と昨年より約550人減った。超低金利政策による預貸の利ざや縮小やITの進展など、「金融機関が数十年に1度のパラダイムシフトに直面」(坂井辰史社長)する中、10年がかりの構造改革を進める。三井住友銀行も新入社員が803人で、窓口業務の一般職を中心に昨年よりも約500人減らしている。