女性の育休明けフルタイム復帰が増加 キャリア停滞防ぐ環境整備が奏功、育児負担の偏重解消も (1/2ページ)

公園で長女(中央)と遊ぶ斉藤慎士さんと真衣子さん=3月、東京都新宿区
公園で長女(中央)と遊ぶ斉藤慎士さんと真衣子さん=3月、東京都新宿区【拡大】

 育児休業明けにフルタイム勤務で職場復帰する女性が徐々に増えてきた。企業が働き方改革に取り組み、早めの退社や在宅勤務が可能になったりして、両立の環境が整いつつあるからだ。時短勤務によるキャリア停滞を避けたい女性もおり、人手不足に悩む企業は歓迎する。夫婦が同じように働くことで、妻に育児などの負担が偏るのを防ぐ効果もありそうだ。

 意識変わり効率的に

 「フルタイムでも意外といける」。2017年4月にフルタイムで育休から復帰した第一生命保険の斉藤真衣子さん(37)は手応えを感じている。フルタイムを勧めたのは、同社に勤める夫の慎士さん(37)だ。

 慎士さんは周囲を見て、時短勤務の女性が能力を発揮できていない印象を抱いていた。「妻は熱心に仕事をするタイプ。復帰後も納得のいく仕事をしてほしかった」。家計も助かる。早く帰るのが難しい慎士さんが長女(2)を保育園に送り、真衣子さんが定時退社して迎えに行く日々だ。

 残業をしなくなった真衣子さんだが、業務量は変わらない。「意識が変わって効率的に働けている」。仕事を抱え込みがちだった慎士さんも、緊急時に備えて周囲に任せるように。部下が成長し評価も上がった。休日は趣味や用事を朝のうちに済ませ、家族の時間を確保している。

 会社が女性活躍や働き方改革を積極的に進める影響も大きい。職場の理解やサポートが広がっただけでなく、全社的に早めの退社を促す風潮がある。在宅勤務用のパソコンを希望社員に貸与するなど柔軟な働き方も広がりつつある。

 同社は育休中の女性社員らを対象に、復職後の仕事や生活のイメージを描くセミナーも開催。人事部の富所幸子次長は「女性は重要な戦力。スキルをフルに発揮してもらいたい」と話す。

ペースダウンするとキャリアが途絶えてしまう不安