三菱電機社長、M&Aなどに意欲 積極投資に5000億円の余力、新たな収益の柱創出へ

インタビューに応じる三菱電機の杉山武史社長=4日、東京都千代田区
インタビューに応じる三菱電機の杉山武史社長=4日、東京都千代田区【拡大】

 三菱電機の杉山武史社長は4日、フジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、M&A(企業の合併・買収)や設備投資などに5000億円程度を振り向ける資金余力があることを明らかにした。堅実経営を掲げ、M&Aに消極的とも指摘される同社だが、「財務的な安定性を担保する中であれば、資金を投じていく」と意欲を示した。

 M&Aを検討する分野としては「モノのインターネット(IoT)を使ったスマート工場や、自動運転などがこれからの大きなテーマになる」と示唆した。同社には現在、工場自動化(FA)機器や人工衛星など8つの成長を牽引(けんいん)する事業があるが、積極投資で新たな収益の柱を創出する考えだ。

 また、従来の機器単品の販売に加え「保守やサービスも組み合わせて提案するビジネスを伸ばしたい」と語った。実現に向け、各事業部門間に横串を通すような新たな組織を今年度中に立ち上げる。

 一方、低収益事業のてこ入れにも言及し、火力発電需要の減少で受注が落ちている発電機などを扱う電力システム事業は「どうスリム化し、納入した設備の点検や保守の体制を整えるかが課題になる」と話した。