帝人とマキタ、電動ファン付きジャケット 空気通す2層構造で冷却

帝人とマキタが共同開発した「クーリングファンジャケット」
帝人とマキタが共同開発した「クーリングファンジャケット」【拡大】

 帝人は9日、電動工具大手のマキタと、暑い日などに作業効率を高められる「クーリングファンジャケット」を共同開発したと発表した。2層構造になった生地の間に電動ファンで空気を通し、体を冷やす仕組み。4月中旬にマキタが販売を開始し、帝人も顧客開拓で協力する。

 開発したジャケットは、帝人の生地素材で作ったジャケットに、マキタの電動ファンを取り付けた。生地の間を電動ファンの風が通り抜けて全体に行き渡った後、胸元などの穴へと導くことで、高い冷却機能を維持できるという。

 ファンの厚さは39.5ミリと従来品比で5.5ミリ減らした。帝人の高機能素材と組み合わせれば、撥水(はっすい)性や伸縮性、帯電防止といった機能を加えることも可能。商船三井グループの商船三井近海が、中東航路で運航する商船の乗組員用に試験採用することも決まっているという。

 従来の空調機能付きの衣服は2層構造ではなく、空気が衣服内部にとどまっていたため、もれないよう襟元や手首、胴の裾を締め付ける必要があった。衣服が空気で膨らみ、作業性が落ちる欠点もあった。