コインチェック、決算開示見通せず マネックスが「円満買収」強調も課題山積 (1/4ページ)

 巨額の仮想通貨流出を起こした交換業者大手コインチェック(東京)を買収したインターネット証券大手マネックスグループ。記者会見で「円満買収」を強調したが、買収背景については明言を避け、課題は山積している。(東京商工リサーチ特別レポート)

◆握手交わすシーンもなく

 4月6日、東証1部のマネックスグループの松本大最高経営責任者(CEO)と取締役常務執行役の勝屋敏彦氏、コインチェック(以下CC社)の和田晃一良社長、大塚雄介取締役らが都内で記者会見を開き、コインチェックの子会社化を発表した。

 会見には海外メディアなど50社、150人を超える報道陣が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。

共同記者会見をする(左から)マネックスの松本大CEO、コインチェックの和田晃一良社長=6日午後、東京都港区

共同記者会見をする(左から)マネックスの松本大CEO、コインチェックの和田晃一良社長=6日午後、東京都港区

 松本CEOは、「コインチェックは仮想通貨ビジネスにおいて、日本のみならず世界的な先駆者。私も3年前からコインチェックを利用させてもらっている」と切り出した。

 和田社長と大塚取締役は新体制では取締役を辞任し、執行役員に就く。新社長には勝屋氏が就任することを明らかにした。

 しかし、松本CEOは会見で人事の背景には答えなかった。

 松本CEOは時折、リップサービスや冗談を交え、「円満買収」を強調したが、買収背景については明言を避け、報道陣を煙に巻く回答もみられた。会見の終了後に松本氏と和田氏が握手を交わすシーンもなかった。

のしかかる訴訟リスク