トヨタ決算、異例2部構成…豊田章男社長が中長期戦略説明

 トヨタ自動車は10日、平成30年3月期決算会見を5月9日に開くと発表した。決算に関する説明と、豊田章男社長のスピーチを分ける異例の2部構成とする。自動運転や電気自動車(EV)の開発競争で自動車産業は大変革期にあるとされ、豊田社長が中長期的な戦略を話す。

 30年3月期業績を説明する第1部は小林耕士副社長らが担当し、豊田社長は第2部だけに出席する。2月の29年4~12月期決算会見では、生産現場出身の河合満副社長が決算と直接関係しない、ものづくりの考え方などを話す場面があった。

 トヨタは「会見はさまざまな方にトヨタを深く理解してもらう場だ。その形をより良く改善していきたい」(広報部)としている。会見には報道機関だけでなく、機関投資家も初めて招く。