トヨタの新開発手法「TNGA」、期待の効果出ず 性能優先、コスト削減は裏目 (1/4ページ)

トヨタ自動車・堤工場の「プリウス」の生産ライン=愛知県豊田市(ブルームバーグ)
トヨタ自動車・堤工場の「プリウス」の生産ライン=愛知県豊田市(ブルームバーグ)【拡大】

 トヨタ自動車は、商品力の向上と開発コスト削減の両立を目指して導入した車両開発手法「TNGA」について、大幅な性能向上につながった半面、期待していたほどのコスト削減効果は現時点で得られていないと評価している。自動運転や電気自動車など新規分野の投資負担が増える中、今後はコストの引き下げにより注力していく方針だ。

 トヨタはTNGAで当初は性能向上とコスト削減の両立を目指していた。だが、実際の開発現場では商品力の引き上げが優先される場面が多く、そのために多くのコストが使われたことから、思ったほどの原価低減効果が得られていない、と事情に詳しい関係者が明らかにした。その反省に立ち、今後は性能を維持しながらコストも下げることにこれまで以上に注力するという。

 「いまは暗中模索」

 TNGAはトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーの略称。独フォルクスワーゲン(VW)などが先行して取り組んでいた「MQB」などと類似した手法でプラットホーム(車台)や部品を複数のモデルで共有するなどにより燃費や動力性能、ボディー剛性などを大幅に引き上げる一方、コストなどの開発リソースで20%以上の削減を見込んでいた。TNGA導入で米ケンタッキー工場に13億ドル(約1370億円)をかけて設備を更新するなど初期投資もかさんでいる。

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