トヨタの新開発手法「TNGA」、期待の効果出ず 性能優先、コスト削減は裏目 (2/4ページ)

 トヨタでは2015年にTNGAを初めて取り入れ、ハイブリッドシステムの軽量・コンパクト化やボディーの高剛性化を図った4代目「プリウス」を発表し、16年に第2弾として小型スポーツ用多目的車(SUV)「C-HR」を市場投入。TNGAを紹介するテレビCMも放映してアピールしていた。

 このほか、今年1月にはコーポレート戦略部と先行開発推進部を統合し、TNGA推進部を設置。吉田守孝副社長を責任者に任命して体制を強化していた。

 トヨタの昨年の世界生産台数は単体だけで900万台と単一の自動車メーカーとしては世界最大で、TNGAによる開発車種の比率は20年ごろには全世界の販売台数の半数程度になる見通し。今後は部品会社にも協力を求めてTNGAでのコスト削減を徹底し、自動運転など急増する先端技術への投資に充当するなどして競争力を高めるという。

 TNGAで開発される車種の数が増える中、コスト削減が成功すればトヨタの収益性改善につながる可能性がある。

 SBI証券の遠藤功治アナリストは電話取材で、TNGAは「現時点では目に見える効果が見えてこない。部品の共通化とコスト削減が当初思ったようにできていない」と指摘。自動運転やコネクティッドなど新しい技術の開発や設備投資にコストがかかる中、「基本的なクルマづくりのコストは下げていかなくてはいけない。いまは暗中模索で、これからどう成果がでるかが重要だ」と話した。

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