トヨタの新開発手法「TNGA」、期待の効果出ず 性能優先、コスト削減は裏目 (3/4ページ)

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、スティーブ・マン氏によると、トヨタの営業利益率は、14年ごろから下降線をたどり、直近では米ゼネラル・モーターズ(GM)やホンダの水準に近づいている。

 トヨタは今夏にTNGAで開発したカローラハッチバックを発売予定で、その後も米国で最も販売台数が多いSUVのRAV4や高級車ブランドのレクサスの複数モデルなど主要車種に拡大していくとみている。

 賢くつくる改善余地

 今年2月の新型駆動装置の発表会ではトヨタ第1駆動・EHV設計部CVT設計室の原嶋照室長が新技術を採用した部品に関して、コストは以前よりも「ちょっと高い」とし、「上がっている部分もあるが、他の部分でだいぶ工夫して下げた部分がある。同等とまではいかないがアップをだいぶ抑えた」と話していた。

 豊田章男社長は昨年5月の決算発表の場で、TNGAを通じて「もっといいクルマづくり」が定着してきたとした上で、クルマを賢くつくるという点でまだ改善の余地があると指摘。性能や品質の競争力向上を優先してコストや時間の削減が後回しとなったり、顧客目線のクルマづくりができなくなったりすることについて「強い危機感を感じている」と述べていた。

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