自動運転開発レースに警告 米国トヨタのホリス氏「一足飛びでプロセス省く」

トヨタ自動車がニューヨークモーターショーで発表した「RAV4」の2019年モデル=3月28日(AP)
トヨタ自動車がニューヨークモーターショーで発表した「RAV4」の2019年モデル=3月28日(AP)【拡大】

 トヨタ自動車で「トヨタ」ブランドの米国販売グループバイスプレジデントを務めるジャック・ホリス氏は、世界の自動車産業が自動運転車の開発を競う中、いくつかの企業はわれ先へとプロセスを省いている可能性があると警告を発した。

 ニューヨーク国際自動車ショーに出席したホリス氏は「名指しはしないが、一部の競合は自動運転車の開発レースで一番になろうとしている。一番であることに、どんな意味があるか分からない」と説明した上で、「重要なのは、顧客に100%の信頼を与えることができるということだ。われわれは、安全面をおろそかにしない」と語った。

 米配車サービスのウーバー・テクノロジーズの車両が今月、自動運転の試験中に女性1人をはね死亡させた。

 この事故を受けてトヨタは米国の公道での「ショーファー(自動運転)」試験を停止。トヨタはミシガン、カリフォルニア両州で自動運転車両の公道テストを行っていた。

 ホリス氏は「一部の人々は自動運転のレベル5に一足飛びに行くことを望んでいるが、どのケースでもそうだったようにわれわれはステップを踏む。全てのプロセスで品質を保つ」と説明。「レベル2からレベル3が生じるのであり、レベル3と4を省略する理由はない」と付け加えた。(ブルームバーグ Keith Naughton)