テスラ仮想発電所、急停止 推進派の労働党 豪州議会選で敗北 (1/2ページ)

昨年9月、「仮想発電所」の計画を発表するテスラのマスクCEO(ブルームバーグ)
昨年9月、「仮想発電所」の計画を発表するテスラのマスクCEO(ブルームバーグ)【拡大】

 米テスラがオーストラリアの南オーストラリア州(SA)で計画していた世界最大規模の「仮想発電所」建設計画に暗雲が垂れ込めてきた。3月に実施された州議会選挙で野党自由党が過半数の議席を獲得し、政権を奪還したためだ。この結果、これまで労働党が進めてきた野心的な再生可能エネルギー導入目標が後退する恐れがある。

 自由党のマーシャル新首相は3月19日、オーストラリアABCラジオで、テスラの仮想発電所は「われわれの予定に入っていない」と明言した。

 労働党政権は5万以上の低所得労働者世帯に太陽光発電パネルとテスラ製家庭用蓄電システムを無償で供与し、発電能力250メガワットの仮想発電所を作り上げる計画だった。しかし、自由党新政権は4万世帯を対象に家庭用の蓄電池購入の補助金を給付し、国内最多の人口を抱えるニュー・サウス・ウェールズ州(NSW)と電力系統で連携する代替案を打ち出した。

 マーシャル州首相は「われわれにとって最も重要なのは、電力料金の引き下げと電力供給の信頼確保だ。労働党政権が掲げた州単位の再生エネ目標は信じられないが、国単位での取り組みは断固支持する。可能な限り電力料金引き下げを確実にするよう尽力する」と語った。

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