「マンホール型」基地局を国内初開発 NTTドコモ、携帯端末向け試作機 景観に配慮

NTTドコモが開発したマンホール型基地局の試作機=11日、東京都千代田区(西岡瑞穂撮影)
NTTドコモが開発したマンホール型基地局の試作機=11日、東京都千代田区(西岡瑞穂撮影)【拡大】

  • NTTドコモが開発したマンホール型基地局の試作機のイメージ=11日、東京都千代田区(西岡瑞穂撮影)

 NTTドコモは11日、都市部や景勝地などアンテナが設置しづらい場所でも携帯端末の通信接続をしやすくするため、地面に穴を掘って設置する「マンホール型基地局」の試作機を国内で初めて開発したと発表した。既に札幌市で実証実験を行っており、今年度中の本格運用を目指す。

 開発したのは、縦横、深さ70センチの穴に収まる無線装置とアンテナを組み合わせた基地局。電波の届く範囲は、ビル街などに設置され比較的狭い範囲をカバーするスモールセル基地局と同程度の半径約90メートル。

 地上を歩く人の体に影響を与えないよう、電波を発するアンテナのサイズや形などを従来の基地局とは異なる仕様にした。設置した穴をふさぐため、鉄製のマンホール蓋と同様の耐荷重性能を持つ樹脂製の蓋も新たに開発した。

 当面は第4世代(4G)移動通信方式向けだが、将来的には5G通信の基盤としても利用可能。人が多いエリアの歩道の地下などへ設置を検討している。

 通信量の増大により、東京都内などでは設置場所の確保が難しくなっているほか、景観に配慮が必要なエリアもあり、対応が急務となっていた。