テスラ、懐疑派に反撃画策 「モデル3」増産へ別ライン一時停止

生産目標達成を迫られている米テスラの「モデル3」(ブルームバーグ)
生産目標達成を迫られている米テスラの「モデル3」(ブルームバーグ)【拡大】

 米テスラは電気自動車(EV)「モデル3」セダンの生産目標達成に向けて、他の車種の生産ラインから自発的に移るよう一部の労働者に求め、懐疑派の鼻をあかそうと従業員を鼓舞した。

 イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)率いるテスラは3月29、30両日にセダン「モデルS」とスポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」の生産を一時停止した。これは生産担当バイスプレジデントのピーター・ホーホルディンガー氏が従業員に宛てた3月21日の電子メールで記した。両車種の生産は今四半期、目標を上回っているためだという。

 ブルームバーグ・ニュースが同電子メールを入手したもので、両車種の生産に携わる「限られた人数の」従業員は29、30両日と31日にモデル3の生産ラインで働く選択肢を与えられると、同氏は説明。具体的な人数は明示していなかった。

 これについて、テスラの広報担当者は、計画されているモデルSとXの生産ライン閉鎖は29、30両日ではなく、30日だけに実施され、今回の生産一時停止はモデル3の生産目標とは無関係だと述べた。

 ホーホルディンガー氏の電子メールから2日後、別の幹部もモデル3の週当たり生産台数を第1四半期末までに2500台に引き上げるという目標の達成に向けて、従業員を叱咤した。エンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのダグ・フィールド氏は、一部投資家がテスラに疑念を抱き同社株を空売りしている局面で、モデル3の1日当たり生産が300台を上回るなら「驚くべき勝利」になると話していた。(ブルームバーグ Dana Hull)