【ハザードマップ】エコー商事/あそかライフサービス

 ■「グルメ系回転ずし」集客に苦戦

 ▼エコー商事 エコー商事は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。

 同社は「ジャンボおしどり寿司」の店名で事業を展開。1号店の三島店(静岡県)を開店以降、神奈川県内を中心に出店し、最盛期の店舗数は約20店に上った。1皿当たり100円から800円のすしを提供する、いわゆる「グルメ系回転ずし」として営業基盤を築き、100円均一系の回転ずしとは一線を画していた。

 ピークとなる2007年12月期には約30億5800万円の売上高を計上していた。しかし、その後は大手回転ずしチェーンの台頭に伴って集客競争が激化。さらに、黒字店舗が出店先施設の都合で閉鎖を強いられるなど不測の事態も重なり、減収傾向で推移した。

 スクラップ・アンド・ビルドにより、ここ数年は12店舗での運営となっていたが、消費者の低価格志向の高まりや過去の出店費用などで金融債務が重く、今回の措置となった。

 既存の12店舗については店舗単体として収益を確保しており営業を継続、今後は民事再生法の適用の下で再建を目指す方針だ。

 ▼あそかライフサービス あそかライフサービスは3月28日、東京地裁から破産開始の決定を受けた。

 同社は有料老人ホーム「六華園」の管理運営など訪問介護や居宅介護支援、デイサービスを手掛けていた。関係性の深い社会福祉法人のあそか会(東京都江東区)からの施設管理運営を主体とし、2003年3月期には売上高10億7675万円を上げていた。

 しかし、15年7月にあそか会において公金横領が発覚し、同社もその不正に関係したことで信用が低下した。

 不正に関する資金負担を協議していたが、17年頃から従業員の退職が相次ぎ、人手不足により事業運営が困難となった。そのため、運営していた福祉サービスの譲渡や停止など事業清算に向けた手続きを進めていた。

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【会社概要】エコー商事

 ▽本社=横浜市港南区

 ▽設立=1982年1月

 ▽資本金=3000万円

 ▽負債額=約15億円

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【会社概要】あそかライフサービス

 ▽本社=東京都江東区

 ▽設立=1995年9月

 ▽資本金=5600万円

 ▽負債額=3億5850万円

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 〈チェックポイント〉

 エコー商事はメインバンクや中小企業支援協議会からの支援を受けて再建を模索していたが、集客競争で劣勢を強いられ、金融債務が重荷となっていた。店舗には職人を置き、高級ネタも取りそろえた。

 だが100円均一との差別化は、神奈川県中心の12店舗ではスケールメリットを享受できないもろ刃の剣でもあった。

 あそかライフサービスは不正発覚による信用低下に伴い、人材離反が相次いだ。労働集約型のサービス業を中心に人手不足は深刻化している。過酷な介護の現場はその代表格で、人材争奪も激化している。ひとたびコンプライアンス違反が発覚すれば、従業員の心も離れるのは当然の結果といえるだろう。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)