米テスラを専門家ら批判 死亡事故原因、運転手の「不注意」

 米テスラが11日、同社の自動運転支援システム「オートパイロット」を使用中に起きた先月の死亡事故は運転手の不注意が原因だと発表したことを受け、消費者団体や自動運転車専門家らから批判が集まっている。

 死亡したウォルター・ホアンさんの家族がサンフランシスコのテレビ局ABC7とのインタビューで事故について語ったことに応じた形でテスラは資料を公表。事故の「唯一」可能な説明は「車が複数回、注意するよう警告したにもかかわらず、ホアンさんは道路に注意を払っていなかった」との見解を示した。

 自動車の安全性向上を訴える米消費者団体「アドボケーツ・フォー・ハイウェー・アンド・オート・セーフティー」のキャシー・チェース会長は「これはショッキングだ。彼らはこの事故が起きた唯一の原因はホアンさんが注意を払わなかったことだと主張しているが、これが唯一の原因ではない」と語った。

 米運輸安全委員会(NTSB)はこの死亡事故と、1月にカリフォルニア州で起きたテスラの「モデルS」の追突事故を調査している。(ブルームバーグ Dana Hull、Ryan Beene)