電動ハーレーはブランドを救うか (1/3ページ)

3月の東京モーターサイクルショーで展示されたハーレー・ダビッドソンのバイク(ブルームバーグ)
3月の東京モーターサイクルショーで展示されたハーレー・ダビッドソンのバイク(ブルームバーグ)【拡大】

 米二輪車メーカーのハーレー・ダビッドソンは、1月末に行われた定例の決算発表会で完全電動バイクの生産を発表した。これは、追加の人員削減と工場閉鎖の発表と同時に行われた。

 同社が完全電動バイクの試作機を製造する「ライブ・ワイヤー」プロジェクトを公にしたのは4年前のことだ。

 ハーレーの社長兼最高経営責任者(CEO)、マット・レバティッチ氏は決算発表会で「ライブ・ワイヤー・プロジェクトのことはこれまでに耳にしたことがあるだろう。そのプロジェクトは今も進行中で、当社は18カ月以内に完全電動バイクを発売する準備を進めている」と説明した。

 その新型バイクの名称は明らかにされていないが、それが試作車と同じようなものだとすれば、航続距離は約80キロ、時速100キロに達するまでにかかる時間(0-100キロ加速)は約4秒となる。ちなみに、新興二輪車メーカー、ゼロ・モーターサイクルズの「SR」の0-100キロ加速は約3.3秒。標準的なドゥカティ「モンスター1200」も3秒ほどで100キロまで加速する。

 二輪需要落ち込む中

 ハーレーのこの判断は、電動バイク市場が小さい規模ながらも成長している状況で下された。市場調査会社テクナビオは2016年のリポートで、電動バイク市場が20年までに45%成長すると予想した。米国の二輪車需要が大きく落ち込んでいるのと対照的だ。米二輪車業界全体の小売り販売は17年第4四半期に6.5%減少。決算発表会での報告によると、ハーレーの売り上げは、同年第4四半期で前年同期比11%、通年では前年比8.5%落ち込んだ。

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