ANA、チャーター手配事業参入の狙い 企業幹部など照準、目的地直結で差別化 (2/3ページ)

小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の前で握手するANAホールディングスの片野坂真哉社長(左)とホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長=3月28日、東京都大田区
小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の前で握手するANAホールディングスの片野坂真哉社長(左)とホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長=3月28日、東京都大田区【拡大】

 ANAHDが自らビジネスジェット機を保有してチャーター便を運航するのではなく、チャーター便を運航する企業に客の希望する日程を伝えて手配するビジネスだ。米国ではチャーター便運航は現地法人に限られ、自ら乗り出すのは「現実的ではない」と判断した。

 双日は、全日空の航空機調達で長年のビジネスパートナーであることに加え、米領グアムや日本でビジネスジェット機の運航を手掛けている。藤本昌義社長は「(日本から全日空の国際定期便)ファーストクラスで米国に着くと出入国審査までは全日空スタッフのおかげでスムーズだが、(米国内の)国内定期便で転々と回ると乗り継ぎで時間がかかり、飛行機を待たなくちゃいけない。(それを解消したいという)ニーズは多いと思う」と指摘。事業開始3年後には売上高が10億円規模になると見込む。

 現地の労力を軽減

 日本の企業幹部が、チャーター便で国内外を移動するという事例はあまり聞かない。しかし、ANAHDグループ経営戦略室経営企画部の吉田秀和副部長は、製造業を中心に十数社の経営幹部に聞き取りした結果、「役員の海外出張が入ると、現地支社のスタッフが四苦八苦しながらチャーター便を手配していた」と打ち明ける。

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