同ホテルの宿泊客は40代以上が中心だったが、施設をオープンしてからは20~30代も増えてきた。「グランピングならゆったりと滞在すること自体がコンテンツになる」(京急)ため、レジャー施設が集積していない三浦半島の課題もカバーできるという。
別荘購入も期待
グランピング体験を若者の別荘取得につなげようというのが東急リゾートサービス。同社が別荘地を運営する蓼科高原(長野県茅野市)のレジャー施設でグランピング体験とともに宿泊できる住宅展示場を整備。森林に囲まれた暮らしを実体験することで別荘購入のイメージを膨らませやすいという。
かつて取得が盛んだった別荘はオーナーの高年齢化が進み、エリアの持続的発展には若い世代への代替わりが必要だった。担当者は「若い世代は本当にいいと感じたものには投資を惜しまない。豊かな体験を通じて、暮らし方の選択肢を広げてもらえれば」と話している。