マカオのカジノ王引退へ スタンレー・ホー氏 事業継承めぐる骨肉の争いも

スタンレー・ホー氏=2007年(ロイター)
スタンレー・ホー氏=2007年(ロイター)【拡大】

  • スタンレー・ホー氏=2008年(ロイター)

 マカオのカジノ大手「マカオ博彩(SJM)」は13日までに、創業者のスタンレー・ホー氏(96)が6月の株主総会後に会長を退任すると明らかにした。同氏は名誉会長に退き、娘のデイジー・ホー氏が後を継いで会長に就く。

 「カジノ王」として知られるスタンレー・ホー氏は、1960年代初めにマカオのカジノ経営権を獲得。2002年に外資系企業にカジノ経営が開放されるまで、約40年にわたり独占を続けた。

 香港とマカオを結ぶフェリーや不動産事業なども展開、巨額の富を築いた。事業継承をめぐっては、一族が骨肉の争いを繰り広げた。(共同)