日立、医療機器で欧米企業を追撃 M&Aでの事業強化を継続、新サービス拡大へ (1/2ページ)

日立が発売したCTの新製品「シナリアビュー」=13日、横浜市西区
日立が発売したCTの新製品「シナリアビュー」=13日、横浜市西区【拡大】

 日立製作所は13日、医療機器事業で「M&A(企業の合併・買収)による事業強化を継続していく」方針を明らかにした。三菱電機の粒子線治療装置事業や米医療ITベンチャーなどの買収が相次いでいるが、今後も人工知能(AI)などデジタル技術を用いたサービス分野などで検討。規模で勝る米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスなど欧米大手を追撃する。

 日立は同日、コンピューター断層撮影装置(CT)の新製品「シナリアビュー」を発売した。開口径を従来機より5センチ広い80センチとし、CT画像の画質を維持しつつ、被曝(ひばく)線量を最大83%低減するなど被検者への負担を軽減したのが特徴だ。

 日立の2016年のCTの世界シェアは6%で5位。昨年、トルコの医療機器販売会社を買収した効果もあって、17年度は新興国販売が前年度比2桁増と好調。渡部真也執行役常務は「新製品でさらに飛躍させる」と述べた。

 だが、巨大な医療機器市場では日立など日本勢の出遅れは否めない。GE、シーメンス、オランダのフィリップスの3強は主戦場の磁気共鳴画像装置(MRI)やCTでのシェアが圧倒的で、売り上げ規模も2兆円前後。一方、日本勢は大手の日立ですら3000億円規模にとどまる。

 こうした中、日立はM&Aなどを通じ、同社が強みを発揮できる先端技術分野を強化し、巻き返しを図ろうとしている。原子力技術を応用した粒子線治療装置では昨年12月に三菱電機の同事業買収を決め、世界シェア首位が視野に入った。

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