森友、タカタ…増える「コンプライアンス倒産」 脱税、粉飾など“悪しき慣習”は致命傷 (5/5ページ)

 コンプライアンス違反の発覚をきっかけに倒産に追い込まれる企業は、経営不振の企業が多いだけに、今後のコンプライアンス違反の企業動向は注視を怠れない。

【タカタ、ジャパンライフ以外の主な2017年度の倒産事例】

◇グロワール・ブリエ東京(東京、負債49億6400万円、破産)

 脱毛サロン経営。脱毛サービスや支払方法などを誤認させる広告、解約金の不当な遅延、不払い等で、消費者庁から新規勧誘など一部業務の停止命令を受けた。

◇森友学園(大阪、同16億6500万円、民事再生法)

 幼稚園経営。小学校開校を巡り、建設費を水増しした契約書を提出し、国の補助金をだまし取った容疑で前理事長が逮捕された。

◇マルア水産(富山、同1億8400万円、破産)

 福井産ブリを氷見産などと偽って販売し、富山県からJAS法に基づく是正指示を受けた。

◇アールプラン(東京、同1億5500万円、破産)

 輸入バッグ・婦人服販売。高級外国ブランドの偽物バッグなどを販売目的に所持していた容疑で社長などが商標法違反で逮捕された。

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