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先端技術を使い船舶のニアミス予測 富士通、シンガポール港湾庁が実証実験

 富士通とシンガポール海事港湾庁は4月から、人工知能(AI)とビッグデータ解析などの先端技術を駆使し、船舶同士のニアミスを事前予測などする「海上マネジメント技術」の実証実験を始めた。海上交通の要衝として混雑するマラッカ・シンガポール海峡での事故防止に役立てる。富士通は2019年度中の事業化を目指す。

 富士通とシンガポール科学技術庁、シンガポールマネジメント大の3者は14年、先端研究組織を立ち上げた。陸上交通の混雑緩和などの共同研究に取り組み、その成果を基に今回の海上マネジメント技術を開発した。

 9月まで行う実証実験では、運動物理学を応用し船舶の航行軌跡を予測したり、過去の航行データなどから混雑度など海上交通の状況を予測する技術を使って船舶同士のニアミスの危険性を高精度で検出する。衝突10分前には警告を発するという。

 また、過去の事例や日時などのデータから衝突事故が起きやすい場所「ホットスポット」の発生を事前予測。迂回(うかい)ルートを示すなどして事故リスクを減らす。今後は、船舶の交通データを提供した同港湾庁が手始めに本格導入する方向で検討されている。

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