インドでスクーター販売が活況 ホンダ先導、手軽さ人気

インド・ニューデリーにあるホンダのバイク販売店と行き来するスクーター=3月(共同)
インド・ニューデリーにあるホンダのバイク販売店と行き来するスクーター=3月(共同)【拡大】

 世界最大の二輪車市場となっているインドでスクーターの販売が活況を呈している。都市型のライフスタイルが浸透するに従い、手軽さから人気を集め、スクーターが二輪全体の3台に1台を占めるまでに成長。下火の日本市場とは対照的だ。ホンダはインドのスクーターで5割超のシェアを占める勢い。

 インド自動車工業会によると、2017年度の二輪の国内販売台数は11年度と比べて5割以上多い2019万台で、中国市場より多い。このうちスクーターは671万台となり、増加率は前年比19.9%と、二輪全体の伸びを上回った。

 インドでのスクーター人気を先導するのがホンダだ。01年に「アクティバ」を売り出し、ロングセラーとなった。ニューデリー市内にあるホンダのバイク販売店では、客の9割がスクーターを買い求めるという。

 価格5万ルピー(約8万2000円)前後、排気量100~110ccのモデルが主流だ。販売店店主は「スクーターの売り上げは昨年より1割以上増えている」と話す。

 都市部の交通渋滞が深刻化する中、小回りが利き、ギアチェンジ不要という運転の簡単さが人気の理由だ。ホンダの現地法人の加藤稔社長は「道路整備が進む中、通勤用に女性の支持を集めている」と指摘する。

 地場大手ヒーローグループは新型モデルを投入、ヤマハ発動機も昨年、スクーター専門店を開設するなど販売競争は過熱している。加藤社長は「インドはスクーターをはじめ二輪の需要が今後も伸びる市場だ」と話している。(ニューデリー 共同)