日産、EV関連8車種を投入 22年度までに 国内販売の電動化推進

 日産自動車は20日、2022年度までに日本で新たな電気自動車(EV)3車種を発売すると発表した。エンジンで発電し、モーターを動かして走行する独自のハイブリッド技術「eパワー」搭載車も、5車種を追加する。日本を技術の進化を主導する先進市場と位置付け、EVやハイブリッド車による車両の電動化を積極的に進める。

 既に発表している22年度までの中期計画に関連して、横浜市の本社で日本での事業方針を説明した。新型EVには、軽自動車やスポーツ用多目的車(SUV)が含まれる。軽のEVは三菱自動車との共同出資会社NMKVで手掛ける。

 新型車8車種の投入により、国内の販売台数に占める電動車の割合は22年度までに現在の20%程度から40%に高まると見込む。さらに、25年度までには、50%以上が電動車になるという。

 日産は10年、他社に先駆けてEV「リーフ」の市販を始めており、20日に初代モデルからの国内累計販売台数が10万台を突破したと発表した。eパワー車は16年に小型車「ノート」、今年3月にミニバン「セレナ」と、既存の人気車種に新モデルを追加する形で展開してきた。

 国内の事業方針では、EVやeパワー車を気軽に体験してもらうカーシェアリングサービスについて、18年度末までに貸し出し拠点を現在の30から500に増やす方針も明らかにした。

 ダニエレ・スキラッチ副社長は「顧客の生活を豊かにする技術やサービスを提供する」と話した。