JR貨物、保冷輸送で新事業 運賃高い航空、運転手不足のトラックに対抗 (1/2ページ)

コンテナを引っ張りながら走行するJR貨物の列車
コンテナを引っ張りながら走行するJR貨物の列車【拡大】

 JR貨物(東京)が生鮮食品の鮮度を長時間維持する技術を活用し、保冷輸送の新事業に乗り出すことが20日までに分かった。運賃の高い航空輸送やドライバー不足が深刻化しているトラック輸送に対抗。札幌、福岡と東京をそれぞれ結ぶ2区間で、これまで扱えなかった鮮度管理が厳しく問われている魚介類などを運ぶ。農水産物の輸送コスト低下で、地域経済の活性化を後押ししそうだ。

 開発した新型コンテナの運用に向けて最終調整に入っており、遅くとも6月の定期運行の開始を目指している。鮮度維持のために航空便が使われる生鮮品に対応し、低コストで輸送できるようにする。

 競合するトラック輸送は、人手不足による輸送力への不安がある上、運賃を引き上げる動きが相次いでいる。環境負荷低減の社会的な要請もあって二酸化炭素(CO2)の排出が少ない鉄道貨物に対するニーズが高まる中、JR貨物は新たな事業で需要を取り込む考えだ。

 輸送区間は東京-札幌、東京-福岡を設定する。札幌からは生きたままの毛ガニや貝といった水産物、東京からは草花、福岡からは果物や野菜を運ぶ見通しだ。平日に運行し、提供可能な輸送能力は年約7000トンとなる。

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