【木下隆之のクルマ三昧】最近、クルマのグレード名を排気量で表示しない理由 そのうち燃費やCO2排出量に代わる? (1/3ページ)

 僕がクルマ好きに目覚めた幼少の頃、トヨタの「2000GT」というグレード名に強く憧れたものだ。排気量を表す「2000」という数字は、高性能モデルの象徴でもあったからだ。時代が進むとそれが、排気量アップに伴い「3000GT」になり、「4500GT」に拡大していく。数字の大きさは、排気量の大きさに等しくひとつのステータスなのだ。ところが、それも今は昔。グレード名がエンジン排気量をストレートに表さないクルマが増えつつあるからだ。

 BMWの数字が持つ意味

 BMWの「320i」。頭の3はコンパクトセダンシリーズであることを表し、それに続く数字は排気量の表示だ。「320i」だったら2リッターの3シリーズセダンだと、カタログをペラペラと捲らなくても判断できる。いや、「できた」と過去形で言うべきだ。

 と言うのも、今は、正確に排気量を表さない。「340i」は3リッターツインターボ。「330i」は2リッターツインターボ。つまりそのクルマは、実際にはその数字の排気量ではないものの、「その数字の排気量相当のパワーを有している」という意味を持つ。「340i」は過給器なしの4リッター級のパワーであり、「330i」は過給器なしの3リッター相当というわけである。

BMWの「340i」(公式サイトより)

BMWの「340i」(公式サイトより)

 もっと厄介なのは「320i」と「330i」で、同じ2リッターツインターボを積んでいるのにグレード名が違う。それぞれチューニングの違いで184psと252psに振り分けている。2リッター相当の「320i」と、2リッターエンジンだけど「330i」は3リッター級ですよと言うわけである。混乱してきたでしょ!?(笑)

誤解されるのを嫌ったレクサス