任天堂18年3月期、7年ぶり売上高1兆円超え スイッチ好調で

 任天堂が26日発表した2018年3月期連結決算は、売上高が前期比約2.1倍の1兆556億円となり、7年ぶりに1兆円の大台を超えた。昨年3月に発売した家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」がヒットし、世界販売が1505万台を記録。本業のもうけを示す営業利益は約6倍の1775億円で、最終利益も36.1%増の1395億円と好調だった。

 スイッチの18年3月期の販売目標は当初は1000万台だったが、想定以上の売れ行きで2度にわたり上方修正し、1500万台に引き上げていたが、この目標も達成した。19年3月期は2000万台以上を目指しており、今月発売したスイッチ向けの工作キット「ニンテンドーラボ」などで新たなユーザー層を開拓し、販売を拡大したい考えだ。

 大阪市で記者会見した君島達己社長は「スイッチの新しい遊び方が、想定以上に受け入れてもらえた」と強調した。

 同時に発表した19年3月期連結業績予想は売上高が13.7%増の1兆2000億円、最終利益が18.2%増の1650億円と、引き続き増収増益を見込んでいる。