シャープ、4年ぶり最終黒字 18年3月期 液晶事業好調で復配も

決算説明会で質問に答えるシャープの野村勝明副社長=26日午後、東京都港区
決算説明会で質問に答えるシャープの野村勝明副社長=26日午後、東京都港区【拡大】

 シャープが26日発表した2018年3月期連結決算は、売上高が前期比18.4%増の2兆4272億円、最終損益が702億円の黒字(前期は248億円の赤字)で、4年ぶりの黒字となった。液晶事業が好調だった。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で堅調に業績改善が進み、6年ぶりに配当を実施することも発表した。

 本業のもうけを示す営業利益は44.3%増の901億円だった。主力の液晶事業で液晶テレビの販売台数が前期比ほぼ倍増の約1000万台となったことなどが貢献した。鴻海の販売網を活用する中国や、17年に再参入した欧州などで伸びた。コスト削減などの構造改革も寄与した。

 東京都内で記者会見した野村勝明副社長は「海外事業の好調を受け、想定より早く黒字化が達成できた」と成果を強調した。ただ価格下落などの影響で家電製品やカメラ部品は苦戦し、今後の成長継続に向けた課題も浮き彫りになった。

 高精細な次世代パネルの「有機EL」に関し、スマートフォン向けのパネルの生産を堺市の工場で始めたことも明らかにした。近く自社製品に搭載し販売を始める。

 同時に発表した19年3月期連結業績予想は、売上高が19.1%増の2兆8900億円、最終利益は13.9%増の800億円と増収増益を見込んだ。