作業現場の事故、VRで疑似体験 アクティオが教育・訓練用システムサービスを7月に開始

VRによる作業現場での安全教育・訓練。事故の疑似体験で安全意識を身に付ける
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 建設機械レンタル大手のアクティオ(東京都中央区)は、作業現場での安全教育・訓練用の仮想現実(VR)システムサービスを7月から開始する。安全管理について伝えるベテラン作業員が減って事故が増加傾向にあることから、疑似体験による安全への意識高揚につなげる。

 210度の視野角を搭載した高解像度の5K有機ELディスプレーを活用。リアルな映像によって圧倒的な没入感を実現し、VR酔いもしにくい。使用するときには専用のVRヘッドマウントディスプレーとヘッドホンを装着する。目の前に屋内作業場の風景が広がり、高所作業車での事故例をシナリオとした映像が映し出される。作業車上で天井の照明の点検をしているときに、大きく左に傾いて転落しそうになる体験ができる。

 事故を疑似体験することで、現場で危険な行動をとらないような安全意識を身に付ける。

 事故防止のための教育・訓練は座学が中心だが、実体験を伴わないため実感が薄く身に付きにくいのが課題となっていた。また、建設業の労働災害による死亡者数はここ数年減少傾向だったが、2017年には増加に転じている。IoT事業推進部の藤沢剛課長は「現在シナリオは1種類だけだが大型重機での事故例など順次、充実させていく」としている。建設関連会社向けにレンタルする。初年度は50社への導入を目標としている。