3月期決算、2桁増益ペース 世界経済堅調、為替に警戒感

 3月期決算企業の平成30年3月期決算の発表が序盤戦を迎えている。日本企業の「稼ぐ力」が高まる中で世界経済が堅調に推移し、その恩恵で前期比2桁の増益ペースで推移。ただ、31年3月期は為替の想定を足元の水準より円高方向にみる企業が多く、先行きの不確実性に用心している。

 SMBC日興証券が、4月27日までに決算発表を終えた東京証券取引所1部上場の263社(金融除く、全体の19・9%)を集計したところ、売上高は前期比9・1%増、営業利益は17・7%増、経常利益は21・9%増、最終利益は35・4%増。経常・最終の両利益の額は29年3月期がこれまでの最高で、30年3月期に最終的にプラスで着地すれば過去最高を更新する。

 一方、31年3月期をめぐっては、外需系業種の業績への影響が大きい為替で慎重姿勢が目立つ。日本電産や三菱電機は想定為替レートを1ドル=100円と設定した。足元は米長期金利の上昇などで1ドル=109円台と円安基調にあるが、三菱電機の皮籠石斉常務執行役は「地政学的な不安定さや米通商政策の方向感がまだ定まらない中で、円安の方向で計画する段階にはない」と警戒感を示した。