【トヨタ 新たな闘い】(下)市場縮小、岐路に立つ国内販売 (1/2ページ)

トヨタ自動車の国内販売4系列のロゴマークが並ぶ「ひだかトヨタ自動車販売合同会社」の店舗の看板=3月、北海道新ひだか町
トヨタ自動車の国内販売4系列のロゴマークが並ぶ「ひだかトヨタ自動車販売合同会社」の店舗の看板=3月、北海道新ひだか町【拡大】

  • 大山琢磨代表

 カーシェア台頭は系列再編の呼び水

 トヨタ自動車の国内販売網は、少子高齢化による市場縮小、カーシェアリングなど新サービスの台頭で岐路に立つ。地元企業が運営する販売店への支援は、全国一律から地域の実情に合わせた形へ転換を迫られている。店舗により車種が異なる系列販売の再編にもつながりそうだ。

 北海道新ひだか町にある「ひだかトヨタ自動車販売合同会社」の店舗の看板にはトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店と全4系列のロゴマークが掲げられている。1店で扱うのは通常1系列なので、全国的に異例の店舗だ。

 同社は札幌市や苫小牧市を拠点とする販売会社5社が出資して2011年10月に営業を始めた。以前は新ひだか町と隣接する浦河町で5社の計8店が営業していたが、ひだかトヨタ設立を機に4店に集約し、系列販売を廃止した。

 新ひだか町の今年3月末の人口は約2万2700人と、10年前に比べ約15%減少し、高齢化も進んでいる。「各店の採算が悪化する中で、販売と整備拠点を維持するための答えだった」。ひだかトヨタの大山琢磨代表は背景を説明する。人員配置の見直しなどで15~17年度は黒字を確保した。客離れはないという。

 トヨタは17年10月、全国約280社の販売会社幹部らを集めた会議でひだかトヨタの取り組みを紹介。18年1月には系列ごとの支援から、全都道府県にトヨタの社員を配置して、地域を軸に販売戦略を実行する体制へ変えると説明した。

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