待機児童問題の処方箋となるか シェアオフィスの新潮流に保育機能 (1/2ページ)

三菱地所グループが開設した保育所付きシェアオフィス「コトフィス」。子供用のいすがあるワークスペースも完備する=2日、東京都千代田区(佐久間修志撮影)
三菱地所グループが開設した保育所付きシェアオフィス「コトフィス」。子供用のいすがあるワークスペースも完備する=2日、東京都千代田区(佐久間修志撮影)【拡大】

  • 三菱地所グループが開設した保育所付きシェアオフィス「コトフィス」。認可保育所並みの設備を誇る保育スペースを備える=2日、東京都千代田区(佐久間修志撮影)
  • 三菱地所グループの保育所付きシェアオフィス「コトフィス」を企画した三菱地所プロパティマネジメントの須田準人氏

 会社員が場所や時間を選ばずに仕事ができる共有スペース「シェアオフィス」を開設する動きが広がる中で、子育て世帯の需要を取り込む動きが出てきた。いずれも保育施設やキッズスペースを備え、仕事に専念できる設備の充実ぶりが売りで、待機児童問題に悩む働き手の職場復帰を早める効果も期待される。

 大手企業がオフィスを構える東京・丸の内にあるシェアオフィス。大型連休の谷間の2日、女性会社員がワークスペースで机に向かっていた。足元にはおむつなどが入った大きめのバッグ。「まもなく育児休業から復職する予定です」。隣室には、おもちゃに夢中の乳児の姿が見えた。

 三菱地所プロパティマネジメントのシェアオフィス「コトフィス」の特徴は隣接の保育施設。企業内保育施設の運営などで実績のある事業者と協業し、子供1人当たりの空間や保育士数などは認可保育所並みの基準を満たしている。汚れた服を洗濯するなどのサービスも充実。担当者は「通勤する両親の負担を最小限にした」と説明する。

 オフィスビルの付加価値向上を目指す不動産各社などが注力するシェアオフィスだが、新潮流として注目されるのが子育て世帯への需要。厚生労働省が4月に公表した平成29年10月の待機児童数は5万5433人で前年同月から7695人増。コトフィスも「社員の職場復帰がままならない企業から多くの利用契約があった」(担当者)と話す。

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